養老芸術祭

2025

YORO ART FESTIVAL 2025

死なない子ども

養老芸術祭とは

「境界と反転」岐阜県の南西部、養老町。南北25kmに渡って屏風のようにそびえ立つ養老山脈と麓に広がる広大な濃尾平野は、古代より中央政権へ食糧や軍事力(武器)を提供する要所として重視されてきた場所です。また地形的には複雑にせり出す山々によって極端に狭められた低地に陸路・水路が集中する交通・物流の結節点であり、常に西日本と東日本のハザマ・関所の役割を果たしてきました。それゆえにこの地を境にあっち側とこっち側で生活習慣や文化、時に常識という概念までもがぐるりと反転するような土地でもあります。そんな「リバーシブルな養老」を舞台に、作り手あるいは見る者、触れる者の内面にかくされた側面を外側へと反転させ、あらゆるハザマの境界とその意味に揺らぎをもたらすことで、人と土地に蓄積した物語(歴史・民話)と、喜びに満ちた現代の創作行為との行き来を自由にする。そんな目的で2023年にはじめて開催した芸術祭のつづきの物語「第二章」がいま、はじまります。

テーマ「死なない子ども」

 ■わたしたちは永遠に子ども。私たちのなかに生きつづける子ども。
子どもは宇宙が地上にうんだ作品。子どもは純粋な創造性とエネルギーそのもの。
アートや芸術とは、一部の限られた専門家だけのものでしょうか?

いいえ、夢中にあそぶ、わらう、はしる、うたう、つくる子どもたちの姿にこそ、私たちはほんとうの美しさと、生きることの意味、存在の尊さを見出す。

窮屈にしぼんだ大人たちの心の中に潜んでいる「子ども(創造性・よろこび)」をこの芸術祭を通して世に解き放つことができないだろうか。

子どもや子供にかかわる人たちと一緒に芸術祭をつくりたい
子どもにこそ最高の芸術に触れる機会をつくりたい

ここ養老公園で芸術祭を行う意味を考えたとき、私はそんなことを考えました。
わたしたちの国の本来の姿「こどもの国」を取り戻しましょう。(事務局長)


■現在の養老も、過疎地域です。「も」というのは、日本の多くの地域で深刻化する過疎化が、この岐阜県養老町でも例外ではないということです。人口減少とともに、空き家、空き地が増え、産業が縮小し、活気が失われ、終には魅力までも無くなっていくかのような喪失感に苛まれます。それこそ一個人としてだけでなくそのコミュニティの存在さえ衰え、死んでいくように感じられます。でも過疎化を止めることは難しく、こういった芸術祭の開催で、インバウンドや移住者を増やすといっても、微力にしかなり得ません。地元でも、極端な話、芸術祭をするくらいなら「一人でも多くこどもを産め」という声もあります。自分の将来や可能性を求め、悩んだ末に進学や就職、結婚などを機に、養老を離れる若者が多いことも現実です。

では、私たちは養老が廃れていくことをただ嘆くしかできないのでしょうか。この役に立たない郷土愛や受け継いだ文化は、いったいどうすればよいのでしょうか。

そこでふと養老の歴史を振り返れば、この場所が古来より盛衰を繰り返し、時代の波にもまれ、そのたびに新たな価値を生み出してきたことに気がつきます。ふと見渡せば、季節が巡るたび生き生きと枝葉を伸ばす自然の逞しい姿に感動します。何より悠々と横たわっている養老山脈も、とてつもない大地の力で濃尾平野を巻き込んで断層を隆起させてきたのです。

この芸術祭では、こうした絶望や無力感を抱える私たち(内容は個々様々でしょうが)が、ここ養老で面白い楽しいと思えることを探究、体験することを目的としています。

アートを通して、普遍性や永続性、自己の中にあり続ける「こども」の部分、それに気づく、若返らせる…(養老霊泉の伝説のように)。懐かしい感覚や古代人、未来人と共有・共感できるもの、また古代への懐古、想像力で広げる可能性、こどものような制限や法則から脱する創造を見出したいと考えております。(実行委員長)


養老芸術祭2025 開催概要

テーマ「死なない子ども」


【開催期間】
2025年5月15日(木)〜6月15日(日)
10:00〜17:00 ※毎週火曜日は養老公園休園

【場所】
岐阜県養老郡養老町高林1298-2 養老公園

【企画】
公募による工芸・アート作品の展示、
音楽、舞踊、インスタレーション

特別企画/ゲストイベント
映画上映 監督+ゲストによるトークセッション 他

体験イベント
作家とものづくり 他


 【参加費】
展示観覧:無料/イベント各種:有料
作品出展エントリー:有料  ※募集要項参照

主催:養老芸術祭2025実行委員会
共催:養老公園事務所
協賛:荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所(株式会社コーデノロジスト)
Reversible Destiny Foundation 

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【過去の開催概要】養老芸術祭2023

特別企画 

 特別企画① 

映画「死なない子供、荒川修作」上映会&天命反転地トークツアー

山岡信貴監督×本間桃世 

 特別企画 ②

映画「縄文にハマる人々」上映&
トークセッション

山岡信貴監督×こんだあきこ 

特別企画 ③

映像作品上映・講演

川瀬慈 
人類学者(国立民俗学博物館準教授)


第42回全国都市緑化ぎふフェア


© 1997 Estate of Madeline Gins. Reproduced with permission of the Estate of Madeline Gins.


お問合わせ
養老芸術祭2025実行委員会
事務局 〒503-1267 岐阜県養老郡養老町高林1298-2 養老公園 楽市楽座・養老内

Eメール  [email protected]
電話 050-5857-8705(ヨーローヒョウタン工房)